『ヴァレンタインズ』

 

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1月から 12月まで。

 

 

12のエピソードで 綴られた短編集。

 

 

『Velentines』という タイトルから  幸せなラブストーリーを連想し

 

 

冷やかし半分で 読み始めたら 止まらなくなった。

 

 

ここにあるのは 静かに壊れていく 12の物語。

 

 

文章も 構成も 極めてシンプル。

 

 

老若男女の 本人でさえ気付いていない 心の機微が 淡々と・・・。

 

 

『恋がシャーベットみたいならいいのに 会えない時は 凍らせておけるわ』

 

 

ユーミンの曲のフレーズが 頭の中で リフレインする。

 

 

人間関係って ナマモノだから 始まってしまったら 取り扱い要注意。

 

 

約束とか 婚姻届なんて ケーキの箱に入っている 保冷剤ぐらいの効果しかない

 

 

・・・という 私の捻くれたセリフに 苦笑しながらうなづいてくださる

 

 

 オトナの男女は 御一読あれ。

 

 

このビターな 味わいを愉しめるのは 50歳以上かなぁ。 

 

 

読後のデザートには シャーロット・ランプリング主演の

 

 

「さざなみ」を お薦め致します。 (笑)

 

 

 

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作者の オラフ・オラフソンは アイスランド出身。

 

 

奨学金を得て アメリカの大学で物理学を学び ソニー・アメリカに入社。

 

 

ソニーインタラクティブ・エンタテインメントの初代社長として

 

 

プレイステーション』世界展開の立役者となった 敏腕ビジネスマンですが

 

 

ビジネスの世界に入ったのは偶然で 書いていないと心が満たされないのだとか・・。

 

 

 あぁ 長編作品の 翻訳が 待ち遠しい。 

 

 

『ひつじ村の兄弟』『好きにならずにいられない』『馬々と人間たち』

 

 

『ハートストーン』など アイスランド映画も 曲者なので 宜しかったら・・・。

 

 

ハマる人は ハマります(苦笑)